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姿勢分析の結果の見方:キーポイント、単位、強調表示の順に13項目を実例で読む

PoseAlign · 更新日

姿勢レポートの画面の周りに、キーポイント、単位、強調表示、前回との比較を示す①〜④の番号がある図

姿勢分析の結果は、①写真上のキーポイントが体の正しい位置にあるか、②各項目の単位が°か%か、③どの項目が強調表示されているか、の順に確かめ、最後に同じ条件で撮った前回の結果と比べて読みます。ここではPoseAlignのサンプルの実際の数値で正面11項目と側面2項目を読み、計算式が公開されていない以上、数値からは言えないことも分けて示します。

レポートの構成:写真、正面の表、側面の表

PoseAlignのレポートは、キーポイントを重ねた正面と横向きの写真、正面の測定表、側面の測定表の順に並びます。アプリの画面でも、書き出したPDFでも構成は同じです。

PoseAlignの1ページのPDFレポートの例。キーポイント付きの正面・横向きの写真と、正面11項目・側面2項目の測定表
以前のサンプルPDF(2026年9月15日書き出し)。写真、正面の表、側面の表が1ページにまとまっています。

この以前のサンプルPDFと、この記事で使う最新のスクリーンショットは別のサンプルで、側面の値が違います(以前のPDFは頭部前方傾斜角24°、骨盤傾斜角0.8°)。以下では、最新のスクリーンショットの値を使います。サンプルの値はレポートの形式を示すための例で、目標値や基準値ではありません。

ステップ1:数値より先に、キーポイントの位置を見る

測定値はすべて、写真に重ねられた点の位置から計算されます。正面の写真では肩、肘、手首、腰、膝、足首に点があり、横向きの写真では耳のあたりから肩、腰、膝、足首へと点が並びます。次のような場合は、その写真の数値をそのまま受け取らず、撮り直してください。

  • 点が服のしわや背景の物の上にずれている
  • 左右の膝や足首の点が入れ替わっている、または重なっている
  • 髪や腕で隠れた部分の点が、明らかに体の外にある

写真による測定は、目印がはっきり見えるかどうかで信頼性が大きく変わることが研究で示されています(写真で姿勢分析はどこまで正確?)。撮り直すときは姿勢チェック用の写真の撮り方を参考にしてください。

ステップ2:単位を確かめる(°と%)

°(度)は角度、%(パーセント)は割合です。同じ表の中に°と%が混ざっているので、数字の大きさだけで項目どうしを比べないでください。たとえば「頭の傾き 2.9°」と「肩の高さ 0.9%」は単位が違うので、どちらが大きいかを比べる意味はありません。%の項目が何を基準にした割合なのかは公開されていません。

ステップ3:正面の11項目を読む

PoseAlignの正面の測定表。頭の傾き2.9°、肩の高さ0.9%、鎖骨角度0.5°、胸部の対称性0.8%、腕の位置0.8%、ウエスト角度0.5°、骨盤の高さ0.8%、膝のアライメント3.8%(赤で強調)、足の位置1.1°、左Q角5.3°、右Q角2.3°
最新のスクリーンショットの正面の測定表。膝のアライメントだけが赤で強調されています。
測定項目例の値単位項目名が示す内容(目安)
頭の傾き2.9°角度正面から見た頭の左右への傾き
肩の高さ0.9%割合左右の肩の高さの差
鎖骨角度0.5°角度鎖骨のあたりの左右の傾き
胸部の対称性0.8%割合胸まわりの左右差
腕の位置0.8%割合左右の腕の位置の差
ウエスト角度0.5°角度ウエストのあたりの傾き
骨盤の高さ0.8%割合左右の骨盤(腰)の高さの差
膝のアライメント3.8%割合左右の膝の並び方の差(この例で強調表示)
足の位置1.1°角度足の位置・向きの角度
左Q角5.3°角度左脚のQ角(下で説明)
右Q角2.3°角度右脚のQ角(下で説明)

上半身(頭の傾きから腕の位置まで)、体幹と骨盤(ウエスト角度、骨盤の高さ)、脚(膝のアライメントから左右のQ角まで)の3つに分けて読むと、どこに左右差が出ているかをつかみやすくなります。肩の高さのように左右差を見る項目は、カメラの傾きや体の向きでも数値が変わります。写真で肩の高さが違って見えるときの確認手順と限界は肩の高さを撮り直しで確認する方法で説明しています。正面で測る項目の一覧は正面の姿勢分析のページにあります。

Q角は左右別々の行で表示される

Q角は、ひざの研究や臨床でよく使われる角度で、一般には、骨盤の前の出っぱり(上前腸骨棘)と膝のお皿の中心を結ぶ線と、すねの骨の出っぱり(脛骨粗面)から膝のお皿の中心へ引いた線を上に延ばした線がつくる角度と定義されます。2022年のレビューは、立って静止した状態で測るQ角だけでは動いているときの膝の状態を十分に説明できないとして、その臨床的な価値に疑問を示しています(Skouras et al., 2022, Cureus)。

この例では左が5.3°、右が2.3°です。PoseAlignのQ角が上の定義と同じ方法で計算されているかは公開されていないので、論文やほかのアプリの数値とは比べないでください。大学生62人を写真で測った研究では、つま先を開いて立つと、足をそろえて立ったときと比べて左脚のQ角が変わりました(右脚では差はみられませんでした。Sanchez et al., 2014, Acta Ortopédica Brasileira)。そのため前回と比べるときは、つま先の向きをそろえて撮った写真どうしで比べます。

ステップ4:強調表示は「見る場所」の目印として扱う

この例では、膝のアライメント(3.8%)だけが赤い文字で強調されています。強調表示は、レポートの中で目を向ける項目を示す目印で、医学的な判断ではありません。強調が付く基準は公開されていません。赤い項目があっても、それだけで体に問題があるという意味にはならず、赤い項目がなくても体の状態を保証するものではありません。強調された項目が気になるときは、まずその部分のキーポイントの位置と撮影条件を確かめます。

ステップ5:側面の2項目を読む

PoseAlignの側面の測定表。頭部前方傾斜角12.3°、骨盤傾斜角1.6°
最新のスクリーンショットの側面の測定表。
測定項目例の値項目名が示す内容(目安)
頭部前方傾斜角12.3°横から見て、頭が体より前に出ている度合いを表す角度
骨盤傾斜角1.6°横から見た骨盤の前後の傾き

頭部前方傾斜角は、研究でよく使われる頭蓋脊椎角(CVA)とは別の値です。CVAは小さいほど頭が前に出ていることを示しますが、PoseAlignの角度はどの点と線から計算しているかが公開されておらず、論文のCVAの数値とは比べられません。以前のサンプルの24°が赤く強調され、最新の12.3°は強調されていないことから、数値が大きいほど頭が前にあることを示す角度と矛盾しない、というのが私たちの推測です。詳しくは頭部前方位姿勢の角度とPoseAlignの値の違いで説明しています。

骨盤傾斜角は、正面の表にある「骨盤の高さ」とは別の項目です。骨盤の高さは正面から見た左右差を%で、骨盤傾斜角は横から見た前後の傾きを°で表します。横向きの写真から猫背や反り腰がどこまでわかるかは写真で猫背・反り腰はわかる?で、側面の測定については側面の姿勢分析のページで説明しています。

ステップ6:前回の結果と比べる

PoseAlignのレポートがいちばん役に立つのは、同じ条件で撮った自分の結果どうしを比べるときです。他人の数値や、ネットで見かける「正常値」と比べる使い方には向いていません。

  • 条件が同じか確かめる:撮影場所、スマホの高さと距離、服装、横向きの向きが前回と同じかを確かめます。条件が違えば、姿勢が同じでも数値は変わります。
  • 小さな差にこだわらない:写真から測る値は撮るたびに多少動き、姿勢の一部は同じ人でも日によって大きく変わる可能性があると報告されています(Boland et al., 2016)。1回の小さな変化より、何度か続けて同じ方向に動いているかを見ます。
  • 関連する項目をまとめて見る:たとえば肩の高さと鎖骨角度が同じ側に傾いているかを見ると、1つの点のずれによるものかどうかを見分けやすくなります。
  • PDFで残す:レポートはPDFに書き出せます。日付のわかる名前で保存しておくと、あとで並べて比べられます。

次にレポートを開いたら

キーポイント、単位、強調表示、前回との比較の順に確かめてください。専門家に見せるときは、PDFと一緒に撮影した日付と条件(服装や撮った場所)を伝えると、相手が数値を読み取りやすくなります。PDFの形は姿勢レポートの機能ページで見られます。痛みやしびれなど気になる症状があるときは、数値にかかわらず医療機関を受診してください。すぐに受診したほうがよい症状は自宅で姿勢をチェックする方法の最後にまとめています。PoseAlignは医療機器ではなく、医学的な診断はできません。

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